Branch Gate
設計:永山祐子+永山祐子建築設計
施工:ルーヴィス
協力:構造計画研究所 (構造検討)、渋谷区 (剪定材提供)
このゲートは渋谷区に植えられた欅や桜の公園樹・街路樹を剪定した際に発生した枝葉で構成されています。本来ならば廃棄物として処理されていた枝葉が、大きな曲率によって自立する2本の交差した鋼管パイプ(幅11m・高さ3.5m)によるシンプルな構造体にくくりつけられ、ゲートとして再利用されます。
私たちの生活の中で最も身近な自然である公園樹・街路樹は、都市に緑を与えているために年々その数を増やしています。しかし、公園樹・街路樹を都市の中で維持させるためには定期的な剪定が必要になり、沢山の枝葉が廃棄物となっています。剪定枝はチップ化や堆肥化などリサイクルも進められているものの、その多くは燃えるゴミや埋め立てゴミにされており、燃焼効率が悪く埋め立ての際にもかさばるため問題となっています。
私たちの近くで知らぬ間に廃棄物となっている枝葉をゲートとしてアップサイクルすることにより、都市における自然と人間の関係に気づき「自然と人間の再接続」について考えるきっかけとなることを願っています。
Komorebi Stage
設計:永山祐子+永山祐子建築設計
コラボレーション:小山泰介
施工:オムニインターナショナル株式会社
自然と人間を超えて様々な分断を超えて「再接続 (Re-connect)」から生まれる新たなビオトープとしての「New Soil」を提案するイベントの中で、ステージは森の木漏れ日によって彩られます。ステージ上部に吊るされたメッシュターポリンには木々が写し取られ、メッシュの隙間から日光が木漏れ日のように壇上に落ちます。広場を吹き抜ける5月の風によってターポリンが揺れ、木々がゆらめく姿がステージを包みます。
音楽 / 食 / ファッション / ライフスタイルと隣接した多様なカルチャーを一堂に会し再接続することで、それぞれのカルチャーの領域を超えることを目指すフェスの中で、写真という領域で活躍する小山泰介氏とのコラボレーションによって会場を構成します。 メッシュターポリン生地を彩る写真は、小山氏によって撮影された雑木林の作品となります。青々しく茂る葉によって、今回の「New Soil」のテーマにもある、循環していく生態系を育む自然を象徴的に表します。
イベント終了後は使用したステージのメッシュターポリンの生地は廃棄されることなく、トートバッグやポーチなどにアップサイクルされます。フェスティバル全体の理念を表現した製品が、人々の手に渡ることでイベント終了後もサステナビリティを各々が考えるきっかけとなることを願っています。
※詳細は後日MEET YOUR ARTより発表
ART EXHIBITION「The Voice of No Mans Land」
キュレーター:山峰潤也
会場デザイン・空間構成協力:永山祐子+永山祐子建築設計
コーディネーション:ArtTank
会場施工:HIGURE17-15cas
美術品輸送:山九株式会社
写真提供:小山泰介
出展作家:篠田太郎、栗林隆、大巻伸嗣、宮永愛子、鈴木ヒラク、毛利悠子、AKI INOMATA、佐々木類
MEET YOUR ART FESTIVAL 2022
Architecture
- Date
- 2022.05.13 - 2022.05.15
- For
- exhibition
- At
東京都,目黒区,恵比寿ガーデンプレイス
- Size
- -
- Status
- Completed
Staff
- Direction
- 永山祐子
中村祐太郎
芳野航太 - Build
- ルーヴィス,オムニインターナショナル株式会社,HIGURE17-15cas
- Structural Design
- 構造計画研究所
- Cooperation
- 渋谷区 (剪定材提供)
小山泰介(写真提供) - Photo
- Taisuke Koyama