森の体験を切り取るテント DROP
森の中に佇んで周りを見あげる体験を切り取ったようなテントを考えた。白樺林の中に置かれた3つの雫型の透明テント。木の位置など周囲環境をまず3Dスキャンして枝の向きや葉の広がりなども考慮しながらテントの大きさ、高さ、位置を適正な位置に決めていった。上部に向かうにつれて広がっていく樹木に対して、上に向かってすぼまっていく雫型はうまくはまりやすい。起き上がり小法師のように土の中に少し埋め、掘った土を中に入れることでウェイトとなり、空気とウェイトのバランスで様々な方角を自由に向きながらも安定する構造となっている。雫の曲線を描く表面に周囲の緑が映る。中に入ると自然と雫の先端に目が向く。先端を中心として周りの風景が円環状に歪む。ここにしかない新しい体験によって森の中に新しい気づきを生み出している。
HOKUTO ART PROGRAM ed.1
Architecture
- Title
- HOKUTO ART PROGRAM ed.1
- Date
- 2021.10.30 - 2021.12.12
- For
- exhibition
- At
山梨県,清春芸術村
- Size
- -
- Status
- Completed
- Publications
-
INFINITI「THE MAKERS」
Pen Online 2022年4月3日
Staff
- Direction
- 永山祐子
中村祐太郎
高以良陽太 - Build
- ROOVICE
- Cooperation
- ARCHI HATCH
INTERIORS inc.
SOLSO
TSP太陽株式会社
大光電機株式会社 - Video
- 宮川貴光
- Photo
- Daici Ano