森ビルが手がけた最初の大規模再開発であるアークヒルズの2階の改修プロジェクトである。2018年に改修をした3階へ連続する空間として計画した。
アークヒルズは約40年かけて育った豊かな緑に包まれ、文化を中心に商業、オフィス、住宅が取り囲む森ビルの原点のような場所である。オフィスの 入口のイメージの強かった2階は、3階の飲食エリアへの入口でもあることから、オフィス利用者だけでなくサントリーホールなどに訪れた来場者が自然に入って来られる雰囲気をつくりたいと考えた。
2階フロアの館内への入り口である3つのエントランスには、周囲の豊かな森のイメージを引き継ぎ、木漏れ日を生み出すような細い線材による格子状に組み合わせた繊細な天井をもったゲートを設置した。視認性を上げ、各エントランスの利用者様の特性を活かしたデザインにすることで、人を引き寄せる入口の役割をつくりだした。強い印象の高層ビルに対し、繊細さを持ったゲー トを挿入することで、建物の持つ緊張感を抑え、来街者を優しく迎え入れるエントランスとなった。内部の通路には、居心地の良い空間をつくためにベンチや植栽などを設置し、サントリーホールやオフィスへ訪れた人が一息つく止まり木のような場所を設計した。
アーク森ビル2F
Architecture
- Title
- アーク森ビル2F
- Date
- 2019.04 - 2023.05
- For
- commercial
- At
東京都
- Size
- 1500.0㎡
- Status
- Completed
- Website
- https://www.arkhills.com/
Staff
- Direction
- 永山祐子
中村祐太郎 - Build
- 株式会社丹青社
- Lighting Plan
- 岡安泉照明設計事務所
- Planting Design
- SOLSO
- Graphic / Sign Design
- 黎デザイン総合計画研究所
- Photo
- Nobutada Omote