創立100周年事業の一つとして新しい正門の設計依頼を受けた。以前あった門扉ラインから半円にグッと引き込み、正門前に半円のポケットパークを設けた。昭和女子大は大学、中高、初等科、幼稚園、そして近年では、ブリティッシュスクール、テンプル大学ジャパンキャンパスも敷地内に併設され、まさに世代、国籍も多様な人々が通う開かれた大学となっている。また都内にある大学として246号線、高速道路に面しており利便性もよく、本格的なホールがあることで講演会からライブまで様々なイベント会場としても多くの人々がこの正門を使うことになる。このポケットパークは初等科の親御さんとの待ち合わせ場所、コンサート帰りの人、近隣の人の休憩スペースとして使われる。このような多くの人々が行き交う開かれた校風を体現する、外と中を優しく繋げる正門を目指した。
ポケットパークを包むのは校章である桜をイメージさせる紋様のアルミキャストを四重に重ねて構成されたレースのような門扉と柵である。繊細なアルミキャストが重ね合わさり弧を描くことで構造的に成立している。車通りと人の行き来する2箇所の自動開閉の門扉は閉まると円弧がつながり、閉門後も優しく光り、ポケットパークを優しい光で包み込む。「世の光となろう」という大学の理念を象徴している。
昭和女子大学正門改修
Architecture
- Title
- 昭和女子大学正門改修
- Date
- 2022.01 - 2022.09
- For
- others
- At
東京都
- Size
- 53㎡
- Status
- Completed
- Website
- https://univ.swu.ac.jp/
Staff
- Direction
- 永山祐子
藤田明日香 - Build
- 戸田建設
- Structural Design
- 昭和女子大学 森部康司研究室+yAt構造設計事務所
- Lighting Plan
- 岡安泉照明計画
- Planting Design
- 荻野景観設計
- Photo
- Satoshi Takae