この度、永山祐子+永山祐子建築設計が設計を担当した「玉川髙島屋S・C 本館グランパティオ」が2021年照明デザイン賞最優秀賞を受賞いたしました。 https://www.ieij.or.jp/award/design_his.html
●受賞者
永山 祐子(有限会社永山祐子建築設計)
岡安 泉(株式会社岡安泉照明設計事務所)
前田 知希(大光電機株式会社)
●作品関係者
事業主: 東神開発株式会社
設計・監修: 有限会社永山祐子建築設計
設計・監理: 株式会社日本設計
施工: 東急リニューアル株式会社
照明設計: 株式会社岡安泉照明設計事務所
照明制作: 大光電機株式会社
●作品コンセプト
商業施設の共有部の改修プロジェクトである。訪れた人に本やアートとの新たな出会いをもたらす、大きな吹抜け空間を、時に公園のような、時に書斎のような親密な場所にしたいと考えた。親密な場所とする仕掛けとして、「光の群像」をつくろうと考えた。669個の電球と1338本のコードにより天井全体にボールト形状を構成。斜め40度の2本の細いコードにネックレスのように一つの電球をつっている。白い線が重なった集合体が雲のように頭上を覆い電球によって照らし上げられる。一番長い5mのコードを弛まないよう綺麗につるすため必要となるおもりの重量計算と実験を繰り返した。また、アクリル球の内部で反射光を集めるために削り取られた窪みの形状が眩しく見えないよう、また空間に歪な反射を生まないよう配慮しながら試作を重ねた。2本のコードのうち通電していない1本にSUSワイヤーを入れ、落下防止の安全対策にも細心の注意を払っている。