Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2022「うみのハンモック」
海の波のように見えるのは連なるハンモックとタープ。ハンモックとタープの素材は、廃棄された漁網をリサイクルしたナイロン製の糸から造られ、それらの糸(原糸)を300本撚ることで本来の漁網と同等の強度を持つハンモックへとアップサイクルさせた。このリサイクル技術を用いて海洋汚染や生態系への影響が問題となっている海洋ゴミを、循環のデザインにのせる試みである。イベント終了後、使用した素材は廃棄されるのではなく再びアップサイクルできるよう可能な限り、単一の素材で製作するよう心掛けた。フレームとして使用した単管パイプは鋼材へとリサイクルされ、同じナイロン製の糸で作られた網やタープ、ロープは再びナイロン製のプロダクトへとアップサイクルされる。
ゆったりとハンモックに揺られ、陽の光や風を感じ、タープの下で過ごしながら私たちの生活をとりまく自然環境に意識を巡らせてほしいという想いから生まれた作品である。
うみのハンモック
Architecture
- Title
- うみのハンモック
- Date
- 2022.10.14 - 2022.11.03
- For
- exhibition
- At
東京都,港区,東京ミッドタウン芝生広場
- Size
- -
- Status
- Completed
Staff
- Direction
- 永山祐子
松井陸
雨宮脩大 - Build
- 株式会社つむら工芸
- Structural Design
- 構造計画研究所
- Cooperation
- 株式会社リファインバースグループ,日本製網工業組合,橋本産業株式会社,モリトアパレル株式会社,兵庫県鞄工業組合,大光電機株式会社
- Photo
- Nobutada Omote