グッドデザインを定義するという責任を持つ「グッドデザイン賞」の発表の場としての展示、受賞式そのものが、「今のGOOD」のあり方を体現する必要があるとの考えからクリエイティブチーム(それぞれの役職)が集まり、議論を重ねながらプロジェクトが進んでいきました。
展示空間においては、時代の”GOODを象徴する空間”というテーマを掲げ、イベント終了後のゴミを極限まで減らしつつ、インパクトがあり印象に残る空間を目指しました。
クリエイティブチームの話し合いにより「見立て」というキーワードが出て来ました。そのキーワードをもとにデザインされたグッドデザイン賞のメインカラーである赤のラインによって構成されたメインビジュアルを展示空間として3次元に展開することを考えました。会場となるデザインハブの奥行きのあるパースペクティブな空間を生かしながら、パーティションの縦桟などすでにそこにあり、潜在的に空間のリズムとなっているものに赤ラインを入れていくことで場所を再定義していきました。レンタルパレットを重ねた展示台は高さを低く抑え、展示台を横断するように走る赤ラインによって可視化されたレイヤーの重なりを作り出すことで、奥行きを感じるようになります。また、見立てられた空間に今回新たにグッドデザイン賞の目指すべき方向として可視化されたワードを散りばめることで、体験を通して言葉に出会う瞬間を作り出しています。
撤収の日、巻き取られたテープ、台紙、パネルなど軽量な紙ゴミ中心の廃棄物に抑えることができました。今回、最後の撤収の風景を含めたデザインができたのではないかと思います。
GOOD DESIGN AWARD 2022
Architecture
- Title
- GOOD DESIGN AWARD 2022
- Date
- 2022.10.07 - 2022.11.06
- For
- exhibition
- At
東京都,港区,東京ミッドタウン DESIGN HUB他
- Size
- -
- Status
- Completed
Staff
- Direction
- 永山祐子
中村祐太郎 - Organized
- 公益財団法人日本デザイン振興会
- Supported
- 経済産業省/中小企業庁/東京都/日本商工会議所/日本貿易振興機構 (JETRO) /国際機関日本アセアンセンター/日本経済新聞社/NHK/World Design
- Special Thanks
- 東京ミッドタウン
- General Director
- 齋藤精一 (パノラマティクス)
- Concept Director
- 小西利行 (POOL inc.)
- Art Director
- 色部義昭 (日本デザインセンター)
- Space Director
- 永山祐子 (永山祐子建築設計)
- Material Director
- 倉本仁 (JIN KURAMOTO STUDIO)
- Produced
- ADKマーケティング・ソリューションズ/ADKクリエイティブ・ワン
- Venue Design
- 永山祐子建築設計
- Web Design
- 株式会社フロウプラトウ
- Graphic Design
- 日本デザインセンター
- Construction
- 乃村工藝社 (Exhibition, Pop Up Store) /DNA (Ceremony)
- Photo
- Nobutada Omote